Art Work , 2021.9-2021.10.11
日本的なおみくじと西洋のタロットカードの大アルカナを掛け合わせた作品である。鑑賞者は賽銭を入れることで、封筒のなかに入っている「Fortune Card」を引くことができる。
普段、おみくじを引く際には、大吉、吉、凶などという運勢のランクによって、良いか悪いかを判断してしまうことが多い。だが、おみくじは本来、そのときの自分に必要な神からのお告げを伝えるものでもある。この作品は「おみくじ」を運勢によるランクではなく、タロットカードの大アルカナという多義的な意味を持つメッセージ、写真と言葉によって表現した。強い幸運を示すカードに赤い糸、それ以外のカードには白い糸を入れることでタロットカードに馴染みがない人にも大アルカナの意味がわかりやすく伝わるようにした。
・タロットカードの大アルカナとは
タロットカードにおけるアルカナは、「秘密の・神秘的な・難解の」という意味がある。78枚のアルカナは22枚の大アルカナと56枚の小アルカナに分けられる。大アルカナ22枚のカードはタロットカードの中でも馴染みがあるカードである。
この封筒の中には、赤い糸と白い糸の入った
カードが入っています。
タロットカードの大アルカナ22枚にインス
ピレーションを受けて、言葉とイメージ
写真を組み合わせています。
今の貴方に向
けられたメッセージを受け取ってみてください。
1つ100円以上のお賽銭を入れて、
ぜひ赤い糸を探してみてください。
※2021年10月 PHASE番外編にて展示